【名工銘鈑株式会社】代表取締役 田中俊行さん

名工銘鈑株式会社は、創業67年を迎える老舗企業として、自動車産業向けの印刷製品を中心に事業を展開しています。今回は、同社の代表取締役である田中社長に、会社の歴史や事業内容、社員を大切にする経営哲学、働き方改革への取り組みなどについてお話を伺いました。企業としての強みや、社員一人ひとりが活躍できる環境づくりへの熱い思いに迫ります。
名工銘鈑株式会社 / 代表取締役 田中俊行
1977年愛知県名古屋市生まれ。福山大学電気電子工学科卒業後、株式会社石井表記で10年間勤務。2012年入社、専務取締役を経て、2017年に先代社長の急逝により父親から事業継承を受け社長に就任。自動車産業向け印刷製品を中心に事業を展開し、東南アジアを中心とした海外への展開にも注力している。
御社の概要と事業内容について教えていただけますか?
名工銘鈑株式会社は1958年4月に設立し、現在67年目を迎えました。従業員は115名で、本社工場、第2工場に加え、2024年10月には東京にサテライトオフィスを開設しました。主な事業は印刷業で、特に自動車産業向けの製品が全体の70%を占めています。シールラベルや金属プレートなどを自動車部品メーカーに供給していますよ。また、最近では木材を使用した神棚や御朱印帳の製作にも力を入れており、神社での販売も行っています。

会社運営において、特に重要視している点は何でしょうか?
最も重要視しているのは「人材」です。2019年から「社員ファースト」を掲げ、女性活躍推進や障害者雇用、健康経営など、社員主導のプロジェクトを複数立ち上げました。今では委員会活動として定着し、社員全員が参加しています。さらに、社外セミナーへの参加促進や社内セミナーの定期開催など、人材育成にも力を入れていますね。社員が自ら考え、行動し、成長できる環境づくりを心がけています。
御社の強みや特徴についてもお聞かせください。
大きく4つあります。1つ目は競争優位性、2つ目は改善力、3つ目は提案型営業の迅速さ、4つ目は安定した品質です。特に自動車業界での66年間の実績があり、デンソーをはじめとするお客様からの信頼は非常に厚いです。また、社内では3S活動(整理・整頓・清掃)を徹底し、清潔な環境を維持しています。

働き方改革への取り組みについても教えてください
完全週休2日制を導入し、愛知県から「あいち女性の活躍プロモーションリーダー」の委嘱も受けています。育児短時間勤務や時間単位の有給休暇制度を導入し、柔軟な働き方を実現しました。男性の育児休暇も推進しており、すでに3名の男性社員が取得しています。「パパママ会」を開催し、子育て中の社員同士が情報交換できる場も設けていますよ。

採用に関してはどのような方針を取っていますか?
採用では「理念共感型採用」を重視しています。面接では理念に基づいた質問を行い、候補者の共感度を確認します。また、内定後に私自身が面談を行い、会社の理念についてしっかりと説明します。その際、共感できない場合は辞退してもらっても構わないと伝え、双方にとって最良の選択ができるようにしています。

社長ご自身の趣味やプライベートについてもお聞かせください。
趣味は神社仏閣巡りや旅行、ショッピングです。特に神社仏閣巡りには信仰心があり、出張の際にも立ち寄ることが多いですね。休日は家族との時間を大切にしており、ショッピングや家族旅行を楽しんでいます。月に1回は家族旅行に行きたいと思っていますよ。
最後に、『ハタラク』ことの意味についてお聞かせください。
「働くこと」は「喜び」だと考えています。社員が日々の業務を守ってくれているおかげで、私は未来を見据えた仕事に集中できます。経営者と社員が互いに喜びを与え合える関係性が理想ですね。社員の支えがあってこそ、私も前向きに働けると、感謝しています。
田中社長は「人材」を最重要視し、「社員ファースト」の想いのもと、働きやすい環境づくりや柔軟な制度を導入し、競争力の高さや品質の安定性を強みに、業務の多角化にも挑戦しています。「働くことは喜び」と語る田中社長のもと、社員と会社が共に成長し続ける企業文化が、同社の強さの源となっています。
【名工銘鈑株式会社】
<本社・第2工場>
〒481-0036
愛知県北名古屋市山之腰天神東3番地
TEL. 0568-22-6110
FAX. 0568-25-1900
URL. https://www.meiko-meihan.co.jp/