【合同会社P-BEANS】代表社員 坂元玲介さん

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インタビュー

2012年に創業した合同会社P-BEANSは、リハビリデイサービスを皮切りに、訪問看護や居宅介護支援事業、要介護者専門の旅行事業、福祉用具の販売、飲食業など多角的な事業を展開。利用者や地域のニーズに応え続ける姿勢で、豊田市を拠点に成長を遂げています。代表の坂元氏は、「ハタラク」ことを自己実現の手段と捉え、従業員一人ひとりが輝ける職場環境を整えることにも注力しています。第2創業期を迎えた同社の理念や展望についてお話を伺いました。


合同会社P-BEANS / 代表社員 坂元玲介
1984年愛知県豊田市生まれ。平成医療専門学院理学療法学科を卒業後、2004年に医療法人愛生館に入職し、老人保健施設やリハビリ病棟で7年間の経験を積む。2012年に独立し、合同会社P-BEANSを設立。現在はデイサービス4施設をはじめ、多岐にわたる介護事業を運営。官民一体事業の立ち上げにも尽力し、地元豊田市の活性化に貢献している。

創業と事業内容について教えてください。

当社は2012年9月1日にリハビリデイサービスとして創業しました。現在の従業員数は92名(2025年1月現在)で、内訳は正社員48名、パート44名となっています。事業内容はデイサービス4施設をはじめ、訪問看護、居宅介護支援事業、福祉用具のレンタル販売、住宅リフォーム事業、第2種旅行業や飲食事業など多岐にわたる事業を展開しています。医療介護を基軸としながら、現場で見出された課題を解決する形で事業を発展させてきました。主力のデイサービスや訪問看護に加え、要介護者専門の旅行会社「トラベルwithじぇぷと」を運営し、介護が必要な方々が安心して旅行を楽しめるサービスを提供しています。また飲食事業「MAMEKICHI」では、要介護者向けのお弁当の製造と、店舗やキッチンカーでおにぎりを販売する事業を展開しています。

会社の理念と人材の育成方針について教えてください。

「限りない未来への挑戦と豊かな人間力の育成」を企業理念として、この理念に基づき、P-BEANSの“P”にちなんだ「ポジティブ」「パッション」「パートナー」「フィジカル」「パイオニア」という5つの方針を掲げています。人材育成の具体的な取り組みとしては「ありがとうカード」制度を導入し、感謝の気持ちを形にする文化を醸成しています。また、パートを含む全従業員を対象に、毎月の目標設定と振り返りを通じて、会社での目標と個人としての目標の両方を支援する仕組みを整えています。

会社の強みや実績についてお聞かせいただけますか?

当社の強みは、具体的な数値で示されており、福利厚生満足度85%、従業員のやりがい感83%、有給休暇取得率82%という高水準の数値を達成しています。従業員の約7割が紹介による入職で、家族での就業も多いことから、働きやすい職場環境が整備されているのではと思います。その他にも、リハビリの専門職や看護師が多く在籍していることで、医療的知識や経験に基づいた質の高いサービス提供が可能です。また、豊田市というエリアに特化した事業展開と、要介護者を明確にターゲットとした戦略で、地域密着型のサービス提供を実現しています。

働き方の工夫や制度についてはどんなことがあるのでしょうか?

多様な働き方を支援する制度を整備しています。在宅ワーク制度やフレックス勤務制度の導入に加え、6時間や7時間勤務の準社員制度を設けるなど、柔軟な勤務形態を実現しています。さらに、部署異動においても本人の希望を尊重し、強制的な異動は行わない方針をとっていますね。また、 正社員を対象に長期休暇制度を導入し、 年1回の9連休の取得を推奨しています。この9連休は、土日を含め、有給休暇3日と特別休暇2日を組み合わせて取得する仕組みとなっていて、仕事から一定期間離れることで、仕事を振り返る機会を作ることと、家族との時間や自己啓発の時間を確保することを目的としています。

採用の際に重視されている点は何でしょうか?

採用においては、会社の5つの方針に適合することを重視しています。具体的には、感謝の気持ちを持ち、ポジティブな考え方ができるか、自身の長所や短所を理解しているか、将来のビジョンを持っているかといった点を評価しています。また、面接以前に行う施設見学の段階から時間管理や挨拶などの細かな点を観察し、採用判断を行っています。紹介による応募者に対しても同様の評価基準を適用して、採用の質を担保していますね。 また、入社後3年程度での独立を視野に入れた採用も行っており、在職中から独立後までフォローする体制を整えています。

趣味や休日の過ごし方について教えてください。

子どものバレーボールの送迎ついでに練習や試合を観ることですね。スポーツ観戦自体も好きです。また、旅行事業で立ち寄った先でご当地グルメを食べるのも楽しみの一つですね。立ち寄った店で「なぜこの店が流行っているのか」をマーケティングの視点で考えるのも好きです。事業が毎日稼働しているため、休みという感覚がなくなってきますが、強制的に休むことを意識して、家族と過ごす時間を大切にしています。

最後に、御社にとって『ハタラク』とはなんでしょうか?

「ハタラク」とは自己実現であり、生活の安定を築きながら人生を楽しむ手段だと考えています。事業の理念である「地域共生社会に向けたひと・モノ・コトをデザインする」のなかにあるデザインとは、オシャレさよりも「楽しく」「面白おかしく」を重視したものです。お金のために苦しむものではなく、人生を楽しむ一つの手段としながらも、P-BEANSを地域に必要とされる会社にすることを目指しています。創業当時に描いたゴールはすでに達成しているので、現在は第2創業期として新たなゴールを模索しているところですね。


合同会社P-BEANSは、医療介護を基盤としながら、要介護者の旅行事業や飲食事業など、利用者のニーズから生まれた多角的な事業を展開してきました。地域社会に密着した活動を通じて、利用者のみならず従業員にとっても過ごしやすい環境を整備し、成長を続けています。企業理念が浸透した同社は、創業から12年の歩みの中で、着実に地域からの信頼を築いてきました。第2創業期に突入した今、さらなる挑戦を通じて、地域共生社会の実現に向けた未来を描いていくことでしょう。


【合同会社P-BEANS】

〒470-1218
愛知県豊田市上郷町4-10-1
URL. https://www.p-base.co.jp

<リクルートサイト>
URL. https://recruit-p-base.com