【社会福祉法人あさみどりの風】理事長 熊谷かの子さん

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インタビュー

社会福祉法人あさみどりの風は、「誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」という理念のもと、障がい福祉サービスを展開しています。2020年に設立されて以来、地域とのつながりを大切にしながら、ご利用される方々の支援に力を注いできました。今回は、理事長の熊谷かの子さんに事業内容、職場の雰囲気、働き方の工夫などについてお話を伺いました。


【社会福祉法人あさみどりの風】理事長 熊谷かの子
1965年愛知県名古屋市生まれ。名古屋女子大学卒業後、幼稚園勤務を経て「社会福祉法人あさみどりの会さわらび園」に転職。その後「わらび福祉園」に転勤し、出産・子育てを経て2012年に施設長に就任。2020年のグループ法人内の分筆に伴い「社会福祉法人あさみどりの風」理事長に就任。誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくることを、ワクワクと追い続けています。

法人設立の経緯と職員の体制について教えてください。

「あさみどりの風」は、もともと「あさみどりの会」から独立する形で設立されました。法人として正式に設立されたのは2020年5月18日で、同年10月1日から事業運営を開始しました。現在5年目を迎え、様々な障がい福祉サービスを展開しています。職員の構成は、正規職員の21名を核とし、パートタイマーやヘルパーを含めると全体で約100名の体制で運営しています。(2024年12月現在)特にパートタイム職員が約50名と多く、さまざまな勤務形態を活用しながら柔軟な人員配置を実現しています。

理念や事業内容についてお聞かせください。

当法人は「誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」という理念を掲げています。その理念のもと「就労継続支援B型事業所」「生活介護事業所」「共同生活援助事業所」「相談支援事業所」「居宅介護事業」の5つの事業を展開しています。地域交流の一環として、お祭りへの参加やイベントを開催するだけでなく、地域住民が気軽に立ち寄れる場づくりにも注力しており、障がいの有無に関わらず自然に共生できる社会の実現を目指しています。

あさみどりの風の強みや特徴について教えてください。

私たちの強みは、ご本人・ご家族・スタッフ間の強い援け合いの文化が根付いていることです。お互いを大切に思い、寄り添い合うなかで育まれる空気は温かく、皆が落ち着きやすいものとなっていると思います。また、スタッフの研修にも力を入れており、外部研修の活用や自己を見つめ直す機会の提供を通じて、専門性と人間性の向上を図っています。さらに、外部機関との連携も強みとしており、援けていただける方とのご縁から、自分たちだけでは実現出来なかったことを数多く実現することが出来ました。具体的には、ご利用される方々の作品が企業とのコラボレーションにより、現金封筒やバスのデザインとして採用されたり、地域の高齢者施設でダンスを披露し大変喜ばれることもありました。様々な連携をもつことで、地域社会とのつながりが拡がっていることを実感しています。

職場の雰囲気について教えてください。

職場の雰囲気は「ほんわかしている」とよく言われます。ピリピリした空気がないので、ご利用される方々も安心して過ごせる環境ですね。職員の誰かが何か困ったことがあって声をあげると、必ず誰かがヘルプに入ろうとする動きがみられるのは、心強い限りです。コロナ禍のクラスター発生時、スタッフも感染していくなかでしたが、皆で援け合うことで乗り越えることができました。また、繰り返しにはなりますが、本人の力を信じ、共に関わり確かめ合っていく繰り返しのなかで築かれた支援者と家族の結びつきが、信頼関係へと繋がり、安心感を生み、現在のリラックスした雰囲気を創り上げる要因となっていると思っています。

働き方に関する工夫や取り組みはありますか?

まだまだ不十分ですが、様々な取り組みを実施しています。グループホームと日中活動の職員間で相互協力体制を築き、負担の軽減を図ったり、男性の育児休暇取得も推進し、子育て中の職員が働きやすい環境を整えています。また、海外人材の受け入れも開始し、多様な働き方を実現するための新たな試みを進めています。

採用において大切にしていることは何ですか?

面接はグループ法人と合同で行い、多くの視点から候補者を知るようにしています。また、心理テストや作文を実施し、「自分を見る力」を持つ人材を採用することを重視しています。特に「夢を持っている人」「この仕事を誇りに思える人」を採用したいと考えています。

趣味や休日の過ごし方について教えてください。

料理が趣味です。普段は中々ゆっくりと作れないのですが、時間があれば凝った料理を作ったりするのが好きですね。科学的な方法と一般的な方法を比較しながら作ったりするのも楽しいです。調理器具も多く、時短料理にもこだわっています。普段できない家事をこなしながら、家族や友人と出かけたり、たまに温泉旅行に行ったりしてリフレッシュしています。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とはなんでしょうか?

この仕事をしていたおかげで、人生がより豊かで太いものになったと感じています。学ぶ楽しさを知り、多くの人と出会えたことが大きな財産です。仕事は趣味ではないけれど、やりがいにつながるもの。時には大変なこともありますが、本音で語り合える環境と出会えたことで、自分自身を成長させることができました。これからも「共にくらし、共にそだちあう」を大切にしながら、誰もが安心して働ける環境を整え、ご利用される方々により良いサービスを提供し、ご利用される方々が、自らの想いを尊重される環境で誇りある人生を送れるよう、これからも併走していきたいと思います。


社会福祉法人あさみどりの風は、障がい福祉サービスを通じて地域とのつながりを大切にしながら、多様な働き方や支援のあり方を模索し続けています。「誰もが援け合いのなかで、共にくらし、共にそだちあう地域文化をつくる」を目指すその姿勢は、働く人にとっても、ご利用される方々にとっても、安心して過ごせる環境を生み出しています。これからも、より良い福祉の在り方を追求し、地域と共に歩んでいくことでしょう。


【社会福祉法人あさみどりの風】

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TEL. 0561-34-5975
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