【株式会社ユニケミー】代表取締役社長 濱地清市さん

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インタビュー

「理化学技術を通じて社会に貢献する」この理念を掲げ、理化学分析の分野で確固たる地位を築いている株式会社ユニケミー。1972年の創業以来、業界の最前線で活躍し続けてきた同社は、技術力の高さはもちろん、社員の働きがいを大切にする企業文化でも注目されています。今回は、代表取締役社長の濱地清市氏に、会社の強みや働き方、そして「ハタラク」ことの意義についてお話を伺いました。


株式会社ユニケミー / 代表取締役社長 濱地清市さん
1978年愛知県大府市生まれ。岐阜大学大学院修了後、新卒で株式会社アイシンに入社。生産技術本部で勤務後、2007年に父親が代表を務める株式会社ユニケミーへ入社。各部署を経験し2012年専務に就任、2016年に代表取締役社長に就任。2015年から宇宙の種水開発プロジェクトを推進し、理化学分析技術の一般化を目指している。

会社の創業と会社概要について教えてください。

私たちの会社は1972年に3人の共同創業者によってスタートしました。当時、40歳、30歳、25歳と年齢の異なる3人が、共通の思いとそれぞれの強みを活かして会社を立ち上げました。創業以来、3人創業者と社員が社長のバトンを繋ぎ、私は38歳で5代目の社長に就任して約8年半が経ちました。 会社の規模は現在(2025年3月)、グループ全体で75名ほど。正社員が65名、パート・アルバイトが 10名程度という構成です。

事業内容や会社の強みを教えてください。

当社の主力事業は理化学分析です。創業時は大気汚染、水質汚濁、土壌汚染や作業環境測定などの環境分析が主体でしたが、現在はお客様の研究開発や品質管理、品質トラブルなどによる材料分析や製品分析をはじめお客様のニーズに合わせた特殊分析の依頼が多くなっています。私たちは「他社が断るような難易度の高い分析」のニーズに応えていくことに強いこだわりを持っています。
私たちは、技術力の高さはもちろんのこと、お客様に寄り添う対応力と誠実な姿勢を強みとして、お客様の課題解決に全力で取り組んでいます。

会社の経営理念や方針についてお聞かせください。

社名のユニケミーは、「ユニーク(特徴的)」「ユニバーサル(総合的、普遍的、万能、宇宙)」「ケミカル(化学)」「会社(カンパニー)」を組み合わせた造語であり、この名前には、創業当初から「ユニークな会社創りと理化学技術を通じて社会に貢献する」という想いが込められています。この想いのもと、顧客との直接的な対話を重視し、従来の顧客への訪問型営業だけでなく当社へお客様が足を運んでいただく「来店型営業・ラボ」という独自のアプローチも推進しています。営業担当だけでなく技術者担当者と顧客が直接コミュニケーションを取ることで、より深くお客様の真の目的を共有することができ、お客様と深い信頼関係を築いて良い仕事ができると考えています。

社内の雰囲気について教えてください。

当社の社員は、皆まじめです。決められたルールを守るという意味のまじめさだけでなく、「お客様や世間、社会に対してまじめ」なんです。分析数値を扱う以上、数値や結果に真摯に向き合いますし、難しい分析に対しても正面から挑んだり、結果に納得いかなければ何度も再分析したりします。それが故、夜遅くまでラボの電気が付いていることもしばしば。平均残業時間は年々減少していますが、これが当社の今後の改善課題でもあります。
また、「収益を最優先する」という考えがなく、お客様のニーズに対して誠実に仕事をしている人ばかりです。細かな不足はあるかもしれませんが、「金儲け」だけと考える人はいません。そんな企業文化が根付いていますね。

働き方の工夫と人材育成について重視しているポイントはありますか?

直接お客様から「助けてほしい」と言われ、それを達成することは大きなやりがいに繋がります。そのため、技術者をはじめ全社員が接客することを大切にしています。
また、社内の部署を横断して真に良い親睦を深める取り組みを継続的に行なっています。最近では、生産性を向上させながら残業の低減や休暇日数の増加にも力を入れています。フレックスタイム制度や時間有休休暇制度、時短勤務制度を導入し、働きやすい環境を整えています。
採用に関しては、私は直接関与せず、面接から決定までのすべての権限を担当役員や現場の管理職に委譲しています。また、中途社員を含めて社員が入社するたびに入社セレモニーを開催する取り組みも行っており、昨年は6回入社セレモニーを実施しました。
さらに、新入社員教育プログラムでは、それぞれの担当社員が講師を務める形で25講座を開講し、技術だけでなく理念などの心構えや働き方の面でも人材を育成しています。

趣味や休日の過ごし方について教えてください。

学生時代に没頭していたバドミントンを36年続けています。ただ、最近はあまり時間が取れず、趣味というよりは特技になっているかもしれません(笑)。練習していなくても試合に出場して勝ってしまうこともあるんですよ。
平日だけでなく休日もほぼ仕事をしており、時間があれば寝ているので「母子家庭みたい」と言われることもあります(笑)。実は、娘が高校受験を控えていて、受験が終わったら、一緒に出かけたり旅行に行ったりする計画を立てており、とても楽しみにしています。旅行の計画を立てるのも妻ですが・・・(笑)。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?

私にとって『ハタラク』とは、「人に喜んでもらうこと」です。人や社会の役に立つことで得られる達成感や充実感とその結果としてお金を稼ぐことができるという満足感が重要だと考えています。
社員一人ひとりが「自分の仕事で人に喜んでもらい社会の役に立っている」と実感できる会社であり続けたいですね。


株式会社ユニケミーは、理化学分析の分野で確かな技術力を誇るだけでなく、誠実な姿勢と社員の働きがいを大切にする企業文化を築いています。濱地社長の「人に喜ばれる仕事を通じて社会に貢献する」という理念のもと、独自の「来店型ラボ」スタイルや透明性の高い経営を実践し、顧客との信頼関係を深めています。また、働きやすい環境づくりや人材育成にも積極的に取り組み、社員が誇りを持てる職場を目指しています。
「働くとは、人に喜ばれること」という言葉に象徴されるように、ユニケミーはこれからも、技術と誠実さを武器に、さらなる飛躍を遂げていくことでしょう。


【株式会社ユニケミー】

〒456-0034
愛知県名古屋市熱田区伝馬1-11-1

TEL. 052-682-5069

FAX. 052-682-5574

URL. https://unichemy.co.jp