【株式会社SEEK】 代表取締役 佐々木保之さん
黄色い大きなアメリカンスクールバス。映画やドラマで目にしたことはあっても、実際に日本で見たことがある人は少ないのではないでしょうか。
そんなユニークな存在を日本に持ち込み、ビジネスとして広めているのが株式会社SEEKです。今回は代表取締役・佐々木保之氏に、この仕事の魅力ややりがい、そして『ハタラク』ことへの思いを伺いました。
株式会社SEEK / 佐々木保之さん
1979年愛知県岡崎市生まれ。中学卒業後、様々な職を経験し、1999年に自動車販売会社へ入社。独立の教えを受け、2002年に個人事業主として開業し、2009年に法人化。2015年に自社店舗を構え、2017年に出会ったアメリカンスクールバスの魅力に惹かれ専門店として展開。年間約40台を全国に納車し、「アメリカンスクールバスといえばSEEK」と呼ばれる存在を目指している。
職業
アメリカンスクールバス専門の輸入販売業
仕事内容
アメリカから輸入したスクールバスを法人・個人事業主へ販売し、固定店舗や移動販売車などへの改装を提案・支援する。全国の顧客に納車し、導入後もビジネス成功に向けて伴走するのが特徴。固定店舗としての、カフェやパン屋、イベントスペースなどの運営をサポートする仕事。
御社の概要を教えてください
設立は2002年頃、24歳で個人事業主としてスタートしました。法人化したのは2009年の8月3日で、現在の社員数は9名です。主な事業内容は2つあり、車の販売・修理を行っているSEEKを担当しているのが3名で、主にアメリカのスクールバスをメインに取り扱いをしています。スクールバス以外の車両も取り扱っています。もう一つの事業が「AME★TOWN(アメタウン)」という、スクールバスを使用した直営の店舗で、車中でパンやアメリカン雑貨を販売していて、スタッフは6名でパートさんを中心に運営をしています。

お仕事の内容を教えてください
アメリカからスクールバスを輸入し、国内の法人や個人事業主に販売をしています。平均価格は500万円で、カフェや移動店舗、イベントスペースなど事業で活用されることが多いです。一般的に乗用車は売ったら関係が終わることが多いですが、スクールバスはお客様がビジネスで使うので、納車後もずっと関係が続くんです。お客様のご商売が成功し、人気店になっている場面を見ることが嬉しいですね。単なる車の販売ではなく、伴走型でビジネスを支援できるんです。

このお仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?
10代の頃ガソリンスタンドでバイトをしていた時に、憧れのシボレーが給油に来たんです。目の前に好きな車がきてテンションが上がり、この車に乗りたいと思ったことがきっかけです。車が買えるという発想はなかったのですが、それを売ってる車屋で働けば触ったり乗ったりできると考えたんです。
車屋に勤めて、まずは洗車から始め、最終的には援助してもらいながら購入することができました。働いていた会社の社長から、色々な車に乗りたければ、複数台保有すれば良いじゃないかと提案され、”好き”から始まり所有する車が増えていきました。
スクールバスの1台目購入はどういった経緯でしたか?
仕入れで初めてカリフォルニア州に行ったとき、何気なく目にしたスクールバスが、映画で見かけるようなバスだなと思ったんです。 それから数年後オレゴン州を訪れた際には、路上に停まっているスクールバスを見て「とにかくデカくてカッコイイな」と改めて感じていました。
あるとき雑貨の仕入れで渡米したときに業務用にトラックが欲しいと思っていたんですね。でも普通のトラックじゃ面白くない。その時ふとデカいスクールバスも座席を外せばトラック代わりに使えると気づいたんです。しかもインパクトがある。日本に持ち込めば面白いのではないかと直感しました。
お仕事の魅力ややりがいは何ですか?
スクールバスを通じてSEEKは北海道から沖縄まで全国のお客様とつながっています。地域ごとに商売の工夫や文化が違うので、いろんなお話を聞かせてもらえるのが勉強になります。スクールバスだからこそ起こる現象もありますね。過去の成功事例を伝えたり新しい使い方を提案したりすることで、お客様により喜んでもらえるのがスキルアップにもつながります。ご商売で使用する以上は成功して欲しいですね。一緒に成功を作り上げる感覚がこの仕事の魅力です。

お仕事の流れについて教えてください
仕入れはアメリカに行きます。商談を希望されるお客様は、事前に調べたうえで電話やメールをくださる方が多いです。そこからやりとりが始まります。実際に中を見たい方には、在庫があれば案内しますし、すでに納車したスクールバスをモデル店として紹介することもあります。遠い場所でも自走にて、設置箇所まで納車に行きます。
このお仕事に就くためにはどうしたら良いですか?
中古車を扱うので古物商の許可が必要です。車の販売業自体はシンプルですよ。事業の登記があれば、他に特別な資格は必要ないですね。工場だと資格は別に必要です。設備を揃えないといけないし、行う内容で資格が違うので、そちらは大変だと思います。

このお仕事の厳しさや大変なことはどんなことですか?
お客様の期待に応えることです。お客様に迷惑をかけないように、喜んでもらえるように日々やっていくということですね。お客様の希望通りにできないこともあります。”これはやっちまったな!”と思うことは山ほどありますが、その出来事が糧になっていると思います。
一台あたりの取引額が大きいので、ぐっと身を引き締め、身の丈に合った商売をコツコツ続け、ビジョンを持って行動しています。
子供の頃の夢は何でしたか?
トラックの運転手でした。「大きいトラックに乗ってみたい、運転してみたい」と思っていました。アメリカのトラックも昔からカッコイイと思っていました。そもそも大きい車が好きで、スクールバスもその影響で目がいったんだと思います。今でもトラックが好きで、趣味で乗るトラックが欲しいと思うほどです。
休日の過ごし方を教えてください
日曜日は子どもと、月曜日は嫁さんと過ごしています。なるべく家族の時間をしっかり取るようにしています。家族あっての事業なので、その時間をより大切にしようと思うようになりました。子どものペースに合わせて過ごすことで、純粋なパワーももらえます。
人生の先輩方と時間を共にすることもあります。引退間近の人からいただく刺激は大きいです。海釣りに行ったり、別荘の中で時間を共にしたり、先輩方と過ごす時間は勉強であると捉え、大切にしています。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?
自分の夢なり趣味なりを実現するためにやっています。自分にできることをして、お客様から「ありがとう」と言ってもらえることが喜びです。対価をいただけるということは役目を果たしているということだと思います。
私個人としては、嫁さんが欲しいものは全部買ってあげられるようになりたいと思っています。遠慮なく言えるような環境を作って、それを全て叶えていきたいです。
株式会社SEEKの仕事は、ただ車を販売するのではなく、お客様のビジネスを一緒に作り上げる「伴走型の職業」です。そこには佐々木保之氏の車への情熱と、家族やお客様を大切にする温かな姿勢があります。「働くことは夢を叶える手段であり、家族の幸せを実現する道」。今日もスクールバスは、日本のどこかで新しい物語を運んでいます。
【株式会社SEEK】
〒444-0071
愛知県岡崎市稲熊町後田4番地3
TEL. 0120-026-444
FAX. 0564-26-7883
<SCHOOL BUS専門サイト>
URL. https://www.seek-japan.net
<コーポレートサイト>
URL. https://carshop.aichi.jp
Instagram. https://www.instagram.com/seek.co.ltd/
YouTube. https://www.youtube.com/channel/UCg4A3ZxK2ktq_a9i77Q7Ksg

