【株式会社PuzzLink】 取締役 高橋遼平さん
「SNSで採用」と聞くと、一見トレンドの仕事のようにも思えますが、この事業を行うには明確な目的がありました。
株式会社PuzzLink取締役 高橋遼平さんが目指すのは、企業と地域を“つなぐ”こと。地元岡崎や豊田の企業がSNSを活用することで、採用力を高め、地域に人が根付く社会をつくる。そんな想いから生まれたPuzzLinkの挑戦と、『ハタラク』ことへの想いを伺いました。
株式会社PuzzLink / 取締役 高橋遼平さん
1993年愛知県岡崎市生まれ。大学在学中に個人事業主として開業し、その後、愛知大学経営学部卒業後、営業職や美容院経営などを経て、WEB制作会社で営業を経験。コロナ禍に企業のSNS支援を行ったことを機に、2022年に独立し株式会社PuzzLinkを創業。これまで120社以上のSNS運用をサポートし、企業のPR・採用プロデュースを通じて魅力発信を支援している。
職業
SNS マーケティング・採用プロデューサー
仕事内容
企業の「採用広報」をSNSで支援する仕事です。InstagramやTikTokなどSNSを活用した採用戦略の設計から、動画の台本作成・撮影・編集・投稿までを一貫してプロデュースし“動画”で発信。
「会社の雰囲気」や「働く人の魅力」を発信し「人が集まる会社づくり」をSNSの力で実現し、応募・採用・定着につながる仕組みを企業とともにつくっている。
御社の設立の経緯を教えてください
当社は2022年1月に設立し現在4期目になります。
設立の経緯は、前職のホームページ制作会社で営業を担当していた当時、コロナ禍で企業が広告費を削減し仕事が激減。「このままではお客様を支えられない」と考え、自身の美容院経営時代の経験を活かし、SNSを使った集客方法を提案しました。
この無料で始めたインスタグラム研修が大好評となり、わずか3ヶ月で100社を超える企業が受講し、その後、伴走支援の依頼が次々と舞い込むこととなりました。
この出来事から企業の課題と自分の得意分野がぴったり重なる事業だと感じ、同期の中山と共にPuzzLinkを創業しました。
前向きな起業ではなく、必要に迫られての独立でしたが、それが結果的に自分の使命に気づくきっかけになりました。
事業の内容について教えてください
当社の事業内容は、マーケティング・広告業の中でもSNSを使った採用代行業に特化しています。具体的には、企業のSNSアカウント運用戦略の設計から、動画の台本作成、撮影、編集、投稿までを一貫して代行しています。クライアントは月に2回程度、1回1〜1.5時間の撮影に参加するだけでSNSを通じた採用活動が可能になります。
これまでの成果としては、年間180万円を某求人サイトの広告に投じても2件しか問い合わせがなかった電気工事会社が、SNSを活用することで半年で2名の採用に成功した例や、整備工場で1ヶ月に4名の応募があり1名が入社した例などがあります。動画を通じて会社の雰囲気が伝わるため、入社後のミスマッチが少なく離職率が低いという効果もありますね。

会社の規模感と組織体制を教えてください
当社は役員2名を含め計7名の社員がおり、豊田市に拠点を構えています。さらに業務委託として約7名が関わっており、特に動画編集などの専門スキルを持つ人材が外部から参画しています。業務委託の形態を選ぶ理由として、元々社員だったスタッフがスキルを身につけて独立志向を持って業務委託となるケースや、最初から自由な働き方を希望し業務委託となるケースがあります。
組織としては営業部と制作部に分かれており、営業5名、制作2名の構成となっています。制作部門では特に動画編集のスキルが重要となるため、外部の業務委託も含めて体制を整えています。
この事業を仕事に選んだ理由は何ですか?
SNSマーケティングを事業として選んだ理由として、地元の岡崎市や豊田市の企業がSNSを活用できるようサポートし、地域活性化に貢献したいという思いがあります。私は岡崎市出身で地元に愛着があり、東京などの都市部と比べてSNSの活用が遅れがちな地方企業を支援することで、地域に人が根付くことを目指しています。SNSという自身の経験がある分野を通じて、地元に貢献したいという思いが根底にあります。
この仕事の魅力とやりがいは何ですか?
普段接点を持てないような企業との取引ができることが大きな魅力です。特に地方では同業他社が少ないため、様々な規模の企業と取引する機会があり、社員にとっても貴重な経験になっています。また、SNSマーケティングの成果が数字として明確に見えることで、社員が達成感を得やすく、特にコミュニケーションが得意でない社員も成長できる環境があります。実際に、動画編集を担当する社員が、自分の作った動画が採用に結びついたという成果を目の当たりにして、自主的に仕事に関する勉強を始めるなど、仕事を通じた成長が見られ、やりがいにつながっていると感じています。

働く環境と業務体制について教えてください
働く環境については、 リモートワークではなく対面でのコミュニケーションを重視しています。基本的に事務所に集まって業務を行い、週に1回は企画会議を実施しています。SNSや動画編集の業界ではリモートワークも可能ですが、当社では対面でのコミュニケーションを通じて、お客様の数字確認や企画立案などを共同で行うことを大切にしていますね。

この仕事に必要なスキルは何ですか?
SNSマーケティング業界で必要なスキルとして、特に営業力を重視しています。動画編集などの技術的なスキルはもちろん必要ですが、営業は社内の正社員が担当する必要があるため、営業力のある人材が最も求められます。私が考える営業力とは、「第3の解」を提示できる能力であり、クライアントが思い込んでいる課題とは別の視点から解決策を提案できることが営業として重要で、そのためには様々な業種の経験や知識が必要であり、売上の流れを理解することが大切なスキルになります。
業界の課題と将来性について教えてください
業界の課題としては、特に地方ではまだSNSマーケティングの必要性が十分に理解されていないことがあります。また、業界全体の課題としては参入障壁の低さから競合が多く、価格競争が起きやすいことがあります。さらに、SNSのアルゴリズムは2週間に1回程度変更されるなど、常に最新情報を追いかける必要があることも課題としてあります。正直、当社のこの事業が100年後も存続しているかは分かりませんので、常に時代の変化に合わせて事業を変革していく必要性を感じています。
あなたの子供の頃の夢は何でしたか?
幼少期はサッカー選手を目指し、高校生の頃はマクドナルドに入社して新商品開発をしたいと考えていました。
大学ではエイベックスに入社してアーティストのマネージャーになることを目指していましたが、中国上海でのインターン経験をきっかけに起業への興味が芽生え、大学3年生で個人事業主として開業し、その後美容院の経営を行った後に前職を経て現在の会社設立に至っています。

趣味と休日の過ごし方を教えてください
特別な趣味というものはなく、食事や飲酒を楽しむ程度ですね。休日も基本的に仕事に関する事に時間を費やすことが多く、最近は経営やマネジメントに関する本を読むことが多いです。特に大嶋啓介氏の「世界一わくわくするリーダーの教科書」という本は、1ヶ月の内に3回も読むほど感銘を受けました。
最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?
私にとっての『ハタラク』とは、「生きがいそのものであり、人に影響を与えていくこと」です。自身のコンプレックスや思い通りにならなかった経験から、仕事を通じて自信をつけ、夢を追いかける楽しさを見出しました。そして、その経験を社員にも共有し、彼らが夢を持ち、ワクワクして生きられるような環境を作りたいと考えています。 将来のビジョンとして「100年続く会社を作りたい」と思っています。また、社員から独立して起業する人を増やし、雇用創出と地域貢献につなげていきたいですね。
変化の激しいSNS業界の中で、常に学び、挑戦し続ける株式会社PuzzLink。その原動力は 「人の可能性を信じること」。高橋さんの語る『ハタラク』とは、単なる労働ではなく「人生を豊かにする自己実現」ということです。
誰かの心を動かす仕事がしたい。そんな想いを持つ人にとって、PuzzLinkはきっと“人生を変える場所”になるでしょう。
【株式会社PuzzLink】
〒471-0034
愛知県豊田市小坂本町1丁目5-5 YAMATO BLDG 2F
TEL. 050-6865-2804
URL. https://puzzlink.jp
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