【G-BASEBALL PARTNERS】 代表 後藤佳則さん
「全然バットに当たらなかった子が、試合でファウルを打てたんです。」その報告を聞いた瞬間が、何より嬉しいと後藤さんは語ります。
愛知県一宮市で子ども向け野球教室を運営するG-BASEBALL PARTNERS代表・後藤佳則さん。チームスポーツである野球を、あえて一対一で教える。その背景には、後藤さん自身の野球人生と「もしあの頃にこんな環境があったら」という想いがありました。今回は「なぜこの仕事に就いたのか」「やりがいと厳しさ」、そして“ハタラク”の意味まで、じっくりお話を伺いました。
G-BASEBALL PARTNERS / 代表 後藤佳則さん
1984年名古屋市守山区生まれ。名古屋学院大学卒業後、総合商社で営業を経験。野球指導をきっかけに独立を決意。リトルリーグ西日本大会準優勝・ボーイズリーグ全国大会優勝や甲子園出場の経験を活かし、2022年個人事業主として野球スクールをスタート。同時に一宮市に屋内練習場を開設。子どもたちの夢や目標を野球で後押しするパーソナルコーチを行なっている。
職業
野球パーソナルコーチ(子ども向け野球教室運営)
仕事内容
室内練習場にて、小学生・中学生を中心とした子どもたちに対し、マンツーマンで野球指導を行う仕事。バッティング・ピッチング・走塁など野球全般の技術を教えるだけでなく、「なぜうまくいかないのか」「どうすれば改善できるのか」を一緒に考え、子ども一人ひとりの課題に合わせたサポートを行います。また、所属チームで抱える個別の課題解決をサポートします。レッスン中の動きを動画撮影・編集し、保護者へフィードバックを行うなど、デジタルも活用した指導を実施。単に教えるのではなく、チーム指導と連携しながら、子どもが自信を持ってプレーできるよう伴走する役割を担います。技術向上だけでなく、怪我予防や身体の使い方の指導、目標設定のサポートなども行い、スポーツを通して子どもの成長を支える仕事です。将来的には身体能力向上や健康サポート分野への展開も視野に入れた、教育×スポーツの専門職です。
御社の概要について教えてください
2022年にスタートしました。個人事業として開業し、同年11月、一宮市に室内練習場をオープンしました。子どもを対象とした野球教室で、特に個別レッスンに特化したサービスを提供しています。チーム練習では解決できない個人的な課題に焦点を当てています。所属チームの指導者から受けた指導内容が理解できない子どもや、自分の弱点を強化したい子供に対して、マンツーマンのレッスンを提供しています。 バッティングやピッチング、走塁など野球全般が対象です。社員は私一人で運営しています。
お仕事の特徴について教えてください
チームの教えを子どもが理解できるように噛み砕いて、一緒に上達の道を探る存在でありたいと考えています。
チームの指導者から言われたことが理解できない。自分の弱点はわかっているのに、どう直せばいいのかわからない。フォームを変えたいが、何が正しいのか迷ってしまう。そうした個人の課題に寄り添うのがこの教室の役割です。チームごとに指導方針が違うので、まずチームでどんな指導を受けているかを聞きます。

この仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?
私自身は大学まで野球をやっていたのですが、卒業後10年以上野球から離れることになります。転機は知人の子どもに野球を教えたことでした。子どもや親御さんが頼ってくれた時に、必要とされていることを実感し、そこで初めて自分でもやれるかもしれないと思いました。今、教える側の立場になって思うのが、自分が子どもの頃は我流でやることが多かったのですが「もし個別で専門的に教えてもらえていたら、野球人生は変わっていたかもしれない」ということです。その過去の自分への問いかけが、今の仕事の原点になっています。
お仕事のやりがいや魅力は何ですか?
通ってくれている子どもが試合で活躍してくれることです。全くバットにボールが当たらなかった子が、バットに当てることができた。ストライクが入るようになり、ピッチャーで試合で投げられるようになった。一つひとつは小さな変化かもしれませんが、その子にとっては大きな一歩です。大きな目標じゃなくても、昨日より少し前に進めたらそれで十分なんです。基本は小中学生が大半ですが、高校生でも悩んでいる子が相談しに来てくれることもあります。
働く環境について教えてください
学校が終わる16時から22時の時間帯に、室内練習場で仕事をしています。基本はマンツーマンのレッスンですが、チームレッスンをする時もあります。
対面で体を動かしますが、レッスン中に撮影した動画をパソコンで編集し、翌日保護者へ動画を送るサービスも行っています。体を動かすだけでなく映像で客観的に見ることで理解が深まります。感覚に頼るだけでなく、アナログとデジタルを組み合わせながら、子どもたちの成長を後押ししています。実はこの“動画を見返す”という時間が大切で、レッスン中には気づけなかった、子ども達の変化に表情や仕草から気づく事ができ、次回のレッスン時には技術だけでなく心のケアをする場合もあります。
それだけ丁寧に動画をチェックするので一人あたり30分以上この編集作業に時間をかける為、毎朝早朝から対応をしています。そこには、一生懸命やっている子に報いたいという想いからおこなっています。
このお仕事に就くためにはどうしたらいいですか?
やりたいという熱い気持ちがあればできます。経験の長さは関係ないですが、野球の経験は必要ですね。具体的な中身は別として、野球理論を伝える意味でも、指導をどれだけ受けてきたかが重要です。
教室で伝えている内容に関して言えば、チームの指導者の方針に合わせて、それを踏まえた内容をアドバイスしています。自分自身をパートナーとして位置付けて、子どもと指導者との間に入り、上手くなるために一緒に考えるようにしています。
このお仕事の厳しさや大変なことはどんなことですか?
マンツーマンなので、体調不良などで生徒が来なくなると仕事の時間が空っぽになってしまいますね。レッスンにおいては、子どもごとに性格が違うので、そこに合わせてサポートをしますが、信頼関係を築くのが大変です。どれだけ丁寧に指導しても、変わるかどうかは本人次第なので、継続的な成果の維持に苦労することもあります。それでも、成果はすぐに見えなくても、必ずどこかでつながると信じているので、子どもたちに向き合い続けます。
子供の頃の夢について教えてください
プロ野球選手です。小学校時代は西日本大会準優勝、中学校時代は全国大会優勝、高校時代には甲子園に出場し、大学時代は2年生まで1部リーグに所属していました。学生時代は野球漬けの人生を送っていました。

休日の過ごし方を教えてください
スクールは日曜祝日がお休みです。通っていくれている子どもの試合を見にいくか、家族サービスの時間に当てています。
家族との時間を過ごし、子どもと遊ぶことが多いです。平日はなかなか会えないので、子どもとの時間を大切にしています。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?
お客さんに喜んでもらって、対価をもらうことが私の考えるハタラクです。お客さんは通ってくれる子どもたちであり、保護者の方々です。怪我をしにくい体づくりや、考える力をつけてもらうこと、好きなことをより長く続けられるように体や心をサポートしていきたいと思っています。野球技術だけでなく、ストレッチマシンの導入による可動域の改善など、私生活にも生かせる、より幅広いサポートを目指しています。
子どもだけでなく、高齢者の身体的な悩みの改善にも貢献したいと考えています。野球というツールを通して、人生をより豊かにしていきたいです。
プロ野球選手を夢見て野球に打ち込んだ少年は、今、子どもたちの夢を支える立場になりました。G-BASEBALL PARTNERSは、単なる野球教室ではありません。子ども一人ひとりの課題に寄り添い、迷いを整理し、自信を育てる場所です。もしあなたが、スポーツを通じて誰かの成長に本気で関わりたい、子どもの「できた!」を自分のことのように喜びたいと思うなら、この仕事はきっと、心に響くはずです。“教える”を超えて“共に歩む”。そんな働き方が、ここにはあります。
【G-BASEBALL PARTNERS】
〒491-0825
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