【KNOT株式会社】 代表取締役 岡田祐

Second Thumbnail
インタビュー

「働くって、何のためにあるんだろう?」
就職活動をしていると、ふと立ち止まってそんな問いが頭をよぎる瞬間があるかもしれません。給料のため? 安定のため?それとも、やりがいのため?
今回取材したのは、ハタラクラボを運営しているKNOT株式会社 代表取締役の岡田祐。
「働きがいを、生きがいにする」という言葉を、理念だけで終わらせず、会社の仕組みとして実装し続けている経営者です。デザイン会社でありながら、同社が向き合っているのは”人の人生”そのもの。岡田の言葉には、これから社会に出る若手にこそ届けたい、リアルな想いが詰まっていました。


KNOT株式会社 / 代表取締役 岡田祐
1983年愛知県豊田市生まれ。名古屋造形芸術大学を卒業後、デザイン事務所勤務を経て2010年に独立。2015年に名古屋へ拠点を移し、2020年に法人化してKNOT株式会社を設立。完全リモート体制やバーチャルオフィスを導入し、理念浸透を重視した組織づくりを推進。2025年から当メディアの運営もスタートし、「働くを楽しくするデザイン業」を通じ、人と組織の可能性を広げている。

創業の経緯について教えてください

KNOTの原点は、決して順風満帆なスタートではありません。2010年、私は個人事業主として「Design Office Sropelabo.(スロープラボ)」を立ち上げました。その背景にあったのは、前職のデザイン事務所で、給料が支払われない期間が続いたという厳しい経験です。正直、そのときは会社を辞めるつもりはありませんでした。でも、働けど働けど”何のために働いているのか”が分からなくなってしまっていました。
そのときに転機となったのは、友人との何気ない会話でした。「今、仕事してるって言える?」「その仕事って楽しいの?」「給料も出てないなら、独立したほうがいいんじゃない?」そんな友人の言葉で、視界が一気に開けました。
そして2010年9月に独立。2020年には法人化し、KNOT株式会社が誕生しました。

会社の特徴や強みは何ですか?

KNOTが掲げている業種は少しユニークで、”働くを楽しくするデザイン業”と名乗っています。
ロゴやWeb、看板をつくるだけでなく企業の想い・価値観・働く意味を”見える形”にすることが、当社のデザインの本質です。その象徴的なサービスが「ビジュアルクレド」です。企業が大切にしている考え方や行動指針を、図やビジュアルで分かりやすく可視化するツールです。”伝える”だけではなく、”伝わる”状態をつくりたい。それができると、若手社員や家族、取引先の見方が変わるんです。

会社として大切にしていることは何ですか?

私が会社経営において何よりも大切にしているのが、「働きがいが生きがいにつながる環境」をどうつくるか、という視点です。そのために、KNOT株式会社では4つの要素を軸に会社づくりを行っています。
まず一つ目は、仕事そのものにやりがいがあること。
社員一人ひとりが、自分の「得意」や「好き」を活かしながら働けることが重要だと考えています。KNOTでは2ヶ月に1度の面談を通じて、「今どんな仕事が楽しいか」「これからどんなことに挑戦したいか」を丁寧に共有し、本人の想いや目指す方向性と仕事が重なるように一緒に考え、調整しています。
次に大切にしているのが、環境づくりです。
ここでいう環境とは、単に働く場所のことだけではありません。給料や福利厚生といった報酬面はもちろんのこと、日々のコミュニケーションや、互いを思いやれる組織風土も含めた環境です。現在はリモートワークを基本とし、バーチャルオフィスを活用すること で、「困ったときに声をかけやすい」「一人で抱え込まない」空気感を大切にしています。
三つ目は、健康であること。
どれだけやりがいがあっても、健康でなければ仕事は楽しめません。KNOTでは年1回の健康診断に加え、専門医による個別フォローアップも導入し、身体だけでなく心の健康にも目を向けた取り組みを行っています。
そして最後に欠かせないのが、家族に応援される仕事であることです。
家族から”その会社、やめたら?”と言われるような働き方は、長く続けられないですよね。仕事が楽しく、やりがいがあっても、家族との時間が犠牲になってしまっては意味がない。だからこそ、 KNOTでは家族との時間を大切にできる働き方を前提に、仕事の進め方や環境づくりを考えています。
この4つが揃ってこそ、「働きがいが、生きがいになる」と私は考えています。

会社の雰囲気について教えてください

KNOT株式会社は現在6名体制です。少人数だからこそ、企画から制作まで一気通貫で関われるのが強みです。でも、ただ何でもやる会社にはしたくないですね。だから今は”働くを楽しくする”分野に特化して仕事を行なっています。
社内の雰囲気は、アットホームでフレンドリーですね。体調を崩した人がいれば自然とフォローが入り、毎朝の朝礼でお互いの状態を確認する文化が根付いています。

社員を採用する際にこだわっている点はありますか?

採用のキーワードは、「素直さ」ですね。まず人の話を受け止められること。お客様の要望を”間違い”ではなく”違い”として捉え、 どうしたら伝わるかを考えられる人と働きたいです。
もう一つ、面接時の特徴的なルールがあります。それは、「面接には必ず私服で来てください」というルール。 なぜなら、その人の感性や感覚が一番表れるのが私服だと考えています。スキル以前に、「どんな価値観で生きているか」を見るようにしています。もちろんスキルが伴うに越したことはありませんけどね(笑)

趣味や休日の過ごし方について教えてください

ファッションや漫画を読むことも好きですが、今一番大切にしているのは、「家族と一緒に過ごす時間を、どれだけ楽しめるか」ということです。お休みの日には、自分自身が感性を養う一環として美術館や博物館に行ったり、娘たちが喜んでくれる動物園や水族館に出かけたりして、”Family Day”を楽しんでいます。絵を見ながら「これって何?」、「この色、きれいだね」そんな娘の一言に、親としての喜びを感じる瞬間も多いですね。親のエゴかもしれませんが、少しでも娘たちに多くの体験を”経験”としてプレゼントをしたいと思っています。

あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?

私にとっての『ハタラク』とは、人生そのものだと思っています。1日8時間、人生の3分の1を占める”働く時間”。家事や地域活動も含めれば、人生の大半 が「働く」でできています。その時間がしんどいだけだったら、人生もしんどくなります。私の考える”働きがい”の正体は、とてもシンプルです。それは、「人に喜んでもらえること」。
KNOTの行動指針の一つである 「他喜力(たきりょく)」という言葉になっていて、人の喜びを自分の喜びにできる力。「ありがとう」をきちんと伝えること。それが、働きがいを生きがいに変えていくと信じています。

最後に、運営を始めて一年を迎える「ハタラクラボ」について、どう感じていますか?

多くの人に支えていただき、無事に1周年を迎えることができました。正直なところ、感謝の気持ちしかありません。約60件の取材を通して、60通りの経営者や経営層の方々の話を聞かせていただきました。その中で気づいたのは、一番多くの学びを得ていたのは、 実は自分自身だったということです。
それぞれの立場、それぞれの想い、それぞれの『ハタラク』理由。どれも正解で、どれもリアルでした。「この経験を少しでも多くの方に伝えたい」という想いが、今のハタラクラボの原動力です。
2年目は、さらに一歩踏み込んで、「働くことが楽しくなる」「自分の未来を前向きに考えられる」そんな情報を、これまでより丁寧に届けていきたいと思っています。


KNOT株式会社が目指しているのは、社員一人ひとりの夢が叶っていく会社。そして、関わった企業から「社員さんが、楽しそうに働いていますね」と言われる存在になること。
「社長の役割は、希望の旗を掲げること」岡田のその言葉は、これから社会に出る若手にとって、ひとつの”働く指針”になるはずで す。
「働くを、人生の喜びに変えたい」そう思った人にとって、KNOT株式会社が運営する当メディアは、きっととても興味深い存在になるでしょう。


【KNOT株式会社】

〒471-0043
愛知県豊田市宮町三丁目71番地
URL. https://knot-found.co.jp
Instagram. https://www.instagram.com/knot_found_2020/
Instagram(個人). https://www.instagram.com/okayu_knot/

<ハタラクラボ>
URL. https://hataraku-labo.jp