【季節館株式会社】 代表取締役 小方節明さん

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教えてお仕事

「建設業」と聞いて、重たい資材、厳しい現場、専門的な資格…。そんなイメージを持つ人も少なくないかもしれません。しかし、今回お話を伺った小方節明さんの言葉から伝わってきたのは、“家をつくる仕事”という枠を超えた、“人と人をつなぐ仕事“としての建設業の姿でした。
「ありがとう、またお願いします」その一言のために、逃げずに向き合い続けてきた日々。今回は、リフォームを主軸とする建設会社、季節館株式会社の代表取締役として働く小方さんに、仕事の原点、やりがい、そして『ハタラク』ということの意味を伺いました。


季節館株式会社 / 代表取締役 小方節明さん
1971年山口県下関市生まれ。中京大学日本文学科卒業後、東日本ハウスに新卒入社し13年間勤務。営業として総合的に経験を積み、工務店勤務を経て2013年に独立し、2016年法人化。2020年に一宮市でモデルハウスを竣工し、地域とのつながりを大切に住まいづくりを手がけている。

職業

建設業(リフォーム・住まいのプロデューサー)

仕事内容

「家やお店で困っている人」の相談を受け、どう直すか・どう良くするかを一緒に考える仕事です。戸建て住宅や店舗、マンションなどを対象に、リフォームや修繕工事を中心とした建設サービスを提供します。
相談を受けた後、現地調査、プラン提案、工事が始まったら、職人さんや協力会社と連携しながら、工事がスムーズに進むよう全体をまとめ、引き渡しまでを一貫して担当しています。スイッチ1個の交換といった小さな依頼から、全面リフォームや新築工事まで幅広く対応し、「困ったときにまず相談される存在」として、人と人をつなぐ役割を担っています。現場で作業をする職人ではなく、「お客様・職人・会社」をつなぐ調整役として、住まいづくり全体をまとめる“司令塔”のようなポジションです。人と話すことが好きな人や、「ありがとう」と言われる仕事がしたい人に向いています。

創業の経緯を教えてください

季節館株式会社は、2013年6月に個人事業主として創業し、2016年6月に法人化された建設会社です。私は大学卒業後、ハウスメーカーで営業職として約13年間勤務し、その後、地元一宮市の工務店を2社経験し、独立に至りました。
独立のきっかけは、半分踊らされたような、半分変なスイッチを入れられたような感じでしたね。当時勤めていた会社での給与交渉の中で、「半分社員・半分独立」という提案を受けたものの、話し合いを重ねるたびに条件が悪くなっていき、ここに居続けるより、自分でやった方がいいと決意しました。
また、父親も兄弟4人で会社を経営していた人物でしたので、独立を考えた際にかけられた「お前も同じ道を行くんだな」という言葉が、最終的に背中を押してくれましたね。独立にあたって、仕事を取る自信はあったが、会社として続けていけるのかという金銭面の不安は常にありましたが、誰かの下で働くより、自分の責任でやり切りたいと思い、独立に踏み切りました。

お仕事の内容について教えてください

当社の主力事業は、建設業の中でもリフォーム全般です。戸建て住宅はもちろん、店舗やマンションの修繕工事、解体工事まで幅広く対応しています。営業スタイルは、いわゆる飛び込み営業や広告中心ではなく、ほぼすべてが「紹介」から始まる仕事ですね。最初は、本当にスイッチ1個の交換のような小さな依頼にも丁寧に向き合っていると、水回りの改修や、全体リフォーム、さらには新築へと仕事が広がっていきます。“どんなに小さな依頼でも断らない”という姿勢で、その積み重ねが、信頼となり、次の仕事につながってきました。
現在の会社体制は、私と妻、そして外注の大工1名を中心とした小規模なチームで、事務所1箇所と自宅を兼モデルハウスとして、運営を行っています。以前いた社員が独立したことをきっかけに、今は私が営業・段取り・プランニング・集金・支払いまでを一貫して担っています。私はあくまで工務店の社長として、プロデュースと全体管理を行い、現場で実際に施工を行う職人業はしません。設計が絡まなければ、プランニング、図面作成、インテリアコーディネートまですべてを自ら行っています。
新築の場合は20~25社、リフォームでも5~6社が関わる現場に対して、長年付き合いのある職人さんたちと「チーム」として仕事を進めています。

なぜこの仕事に就こうと思ったのですか?

この仕事に就いたきっかけは、大学卒業時に「人に出会える仕事がしたい」「人と人をつないでいく仕事がしたい」という思いからでした。当初は教員を目指しており、社会人経験を積んだ後に教師になる予定でしたが、就職したハウスメーカーで、後輩の指導や顧客への営業や打ち合わせを通じて、教員でなくても何かを人に教えることができると気づき、この業界に留まることになりました。

この仕事の魅力ややりがいは何ですか?

「ありがとう、またお願いします」という言葉をいただけること、またその言葉がリピートや紹介につながり、“ありがとうが連鎖していく”ことに一番のやりがいを感じています。
特に印象的なのが、15年以上付き合いのある不動産会社とのエピソードですね。当時その担当者は非常に厳しく、近寄り難い雰囲気の方でした。それでも、依頼があるごとに、誠実に向き合い続けた結果、今では他社が入り込めないほどの信頼関係を築いています。その不動産会社から紹介されたお客様が、さらに親戚や知人を紹介してくれるようになっています。また、ハウスメーカー時代のお客様から、息子さんの新築を任されたこともありました。特に営業活動も行わず、冷たく見えるかもしれないけど、お客様に思い出してもらえた時には必ず全力で応えるようにしています。その姿勢が、人と人とのつながりを生み続けているのかもしれませんね。

反対に大変なことは何ですか?

扱う金額が大きい分、お客様の本気度も高いので、もちろん楽な仕事ではありません。言ったことと違う、やったことが違うとなれば、烈火のごとく怒られますし、過去には、土下座をし、毎日のようにお客様のもとに謝りに通った経験もあります。
会社の窓口として、すべての責任を背負う立場だからこそ、自分がやっていない部分でも怒られます。本気で怒られると、正直逃げたくもなりますが、逃げずに向き合った先に、再び信頼が生まれることを知っているので逃げません。仲直りできた人ほど、次は仕事を紹介してくれるんです。

この仕事に就くためにはどうしたら良いですか?

「ものづくりが好き」「人と話すことが好き」な気持ちさえあれば、素人からでも全然スタートできます。
実際に私も、大学で建築を学んだ訳ではなく、国語と書道の教員免許を取得し、教師になるつもりでしたが、ハウスメーカーで経験を積み、3年ほどで一人前として仕事ができるようになりました。

子供の頃の夢を教えてください

一番最初はコックさんになりたかったですね。その後、小学校の中学年頃から、教師になることを夢見ていました。当時、良い先生との出会いがあり、生徒との対峙の仕方が熱かったことや、先生の言葉や経歴に影響を受けて、国語教師になることを志していました。その当時、先生には「継続は力なり」と「人には優しく、自分には厳しく、常に男であるように」という言葉をもらいました。

趣味と休日の過ごし方について教えてください

子どもの頃の夢がコックさんであったように、料理が趣味で、休日は朝昼晩と食事をつくっていますね。そのほかにはゴルフや、何かスポーツをやりたいと思っています。
休日は予定がなければ、買い物や、趣味の料理を中心に、犬の散歩など、奥さんと過ごす時間を大切にしていますね。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?

私にとって『ハタラク』ということは、「生きがいそのもの」ですね。
生きること=働くこと、という感覚で、働くとは、仕事だけを指すものではなく、“誰かのために動くこと”や“誰かが喜んでくれること”です。それなら、いくらでも動けますね。
将来は、夢物語かもしれませんが、2人の息子と一緒に仕事ができたら嬉しいですね。強制するつもりはありませんが、10年後くらいに、数年間でも一緒に働けたらと思っています。


季節館株式会社の仕事は、単なるリフォーム工事ではありません。人と人をつなぎ、信頼を積み重ねていく仕事です。建設業は、厳しい。でもその分、誰かの人生や暮らしに深く関われる仕事でもあります。小方さんの仕事に対する想いが「働くって、こういうことかもしれない」という気づきとともに、あなたの次の一歩につながれば嬉しいです。


【季節館株式会社】

〒491-0044
愛知県一宮市大宮2-3-7
Tel.0586-85-8108
Fax.0586-85-8108