【株式会社SMIRING】 代表取締役 中根成寿さん
「介護や福祉の仕事はやりがいがある。でも、収入や将来性はどうなのか」そうした不安を抱く若い世代は少なくありません。
しかし、その“当たり前”に真正面から挑戦している会社があります。愛知県豊田市を拠点に、介護・障害福祉・子ども事業・医療事業を展開する株式会社SMIRING。自社を「ライフクリエイティブカンパニー」と定義し、社員を「ライフクリエイター」と呼ぶ。その背景には、明確な思想と仕組みがあります。今回は代表取締役の中根成寿さんに、創業の経緯から現在のビジョン、そして『ハタラク』の意義までお話を伺いました。
株式会社SMIRING / 中根成寿さん
1976年愛知県豊田市生まれ。岐阜経済大学卒業後、名古屋トヨペットに入社。優秀営業として表彰を重ね、2012年独立。2013年にデイサービスを開設し事業を拡大。松平地区に軸足を置き、介護・障害福祉・子ども・訪問看護へと展開。地域共創の「スープタウン」構想を推進している。
御社の概要を教えてください
2012年に会社を創業しました。それまでは介護や福祉の業界とは全く縁のない別業種で、営業職として働いていました。その時に、バレーボール仲間で当時介護業界に在籍していた同級生の加藤さんから「高齢者向けデイサービス事業をやりたいなあ」と誘われました。年齢や将来のこと、自宅を活用できること、共同経営が不要であることなどの条件を知り退職を決意し、高齢者向けデイサービス事業をスタートさせました。
現在は正社員約60〜70名、パート約130名で、12〜13の事業を10拠点で運営しています。

会社の特徴を教えてください
介護保険事業、障害福祉保健事業、保育園・子ども園の事業、訪問看護などの医療系事業を主軸としています。会社を説明する際は保健事業と伝えるのですが、私は「ライフクリエイティブカンパニー」と位置付けています。スタッフは「ライフクリエイター」という肩書きで、保健事業を通じて、まちづくりやその人の人生を創り上げる事業だと思っています。その人にとって大事なものをサポートすることを重視し、人生そのものを創る存在でありたいという想いを込めています。
会社運営において大事にしていることは何ですか?
SMIRINGに関わる全ての人にとって大事なものをサポートすることです。具体例を出すと、65歳以上の男性の引きこもりという社会課題に着目し、安心して外出できる居場所「ケアスナックかなかな」をつくりました。介護職や看護師が常駐し、送迎もあるため、要支援・要介護の方でも安心して参加でき、家族も安心して送り出せる仕組みです。地域の課題を見つけ、自社のリソースを当てはめ、新しい付加価値として形にする。いわゆるプロダクトアウトではなく、地域の声から生まれるマーケットイン型の事業づくりです。そしてその付加価値が新たな収益を生み、スタッフの給与向上へとつながる循環をつくっています。

会社の強みや長所は何ですか?
介護職のスタッフが企画書を作れる、実行力のある会社です。デイサービスでは、利用者の声を週に一つ必ず形にする仕組みがあります。小さな改善でも企画書を作成し、共有し、実行する。このプロセスが日常化しているのです。また、食事レクリエーションを毎日実施しています。おやつを利用者さんたちで作るんです。最初は大変でも、毎日やることで「やらないことに違和感が生じる」文化が生まれました。
スタッフが大変だと感じることを仕組みで軽くしながら、利用者も喜び、組織力も高まります。まさに三方よしの考え方です。マズローの欲求五段階説の最上位である自己実現を「スマイリングの想い」に設定し、安心・安全レベルを超えた高い視座での業務遂行を目指しています。

社長から見た会社の雰囲気を教えてください
僕は嫌われているんじゃないですか(笑)やりがいを持って働いてくれていると思います。
もちろん仕事に対する想いは前提ですが、単なる感情論ではなく、指標や数値で頑張ったことを可視化できるようにしています。介護や福祉はハコモノ事業なので、入ってくる収入は変わりません。やりがいだけで働くと貧乏になります。プラスしていくには付加価値の高い仕事をして、それ以外の部分で稼いでいくというのが大切になります。お金とやりがいのバランスをとり、やりがいの部分をどうお金に変えていき、みんなで分配するかということです。
面接で社員を採用するときのこだわりは何ですか?
面接は部門ごとに行っています。できない理由を挙げるのではなく、どうしたらできるかを考えてほしいこと、年齢を言い訳にしないことを伝えています。それ以外は緩く受け入れています。現実的に不可能なことはあっても、どうすればできるかを考える姿勢があるかどうかが大切です。利用者の“やりたい”を表現する会社だからこそ、働く側も前向きであってほしいと思います。
一方で、目立たず黙々と支えるタイプの人材も必要だと考えているので、多様性は重視していますね。

趣味や休日の過ごし方を教えてください
強いて言えばSMIRINGが趣味です。休日の概念がなく、SMIRINGにいる時間が長いです。SMIRINGの事業が多岐にわたっているので、同じことをずっとしている環境ではありませんね。僕にとっての喜びは、スタッフがやりたい介護や支援を実現し、スケールしていくこと。それを楽しそうにやっている姿を見ることです。
経営者なので、外に見学に行くことも旅行というより研修です。すべてが実益につながるようにしています。アプリを作ることやAIを作ることに興味を持っています。
株式会社SMIRINGにとって『ハタラク』とは?
まず思い浮かぶのは、根本的には生活のためです。これは外せませんね。ただ、SMIRINGでは「ちゃんとやれば、自分のやりたいことをやれる」という感覚があって、そこが大きな特徴だと思っています。
会社のビジョンとして掲げているのが「スマイリング3.0」で、 1.0が利用者さんのQOL向上、 2.0が利用者さんとご家族のQOL向上、3.0が町全体のQOL向上です。2025年に完成したスープタウンは、その3.0を実現するための拠点です。建物をきれいにすることが目的というよりも、地域の暮らしの質が本当に上がることを目指しています。
働くというのは、生活の基盤であると同時に、地域の未来をつくる行為でもあると思っています。自分のやりたいことや自己実現と、町のQOL向上が重なっていく。その循環こそが、僕にとって、そしてSMIRINGにとっての『ハタラク』なんです。
株式会社SMIRINGは、やりがいと経済性の両立を本気で仕組みにしようとしている会社です。介護や福祉を志す若い世代にとって、「やりたい」だけでは続かない現実があります。しかし株式会社SMIRINGでは、地域課題を事業化し、付加価値を生み出し、それを社員に還元する仕組みを築いています。「ライフクリエイター」として働く。それは誰かの人生を支えながら、自分の人生も創るということ。もしあなたが、ただ与えられた仕事をこなすのではなく、企画し、挑戦し、実行できる環境を求めているなら、株式会社SMIRINGは、きっと一度向き合う価値のある企業と言えるでしょう。
【株式会社SMIRING】
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愛知県豊田市中垣内町広畑7番地3
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