【株式会社ココリア】 代表取締役 三木洋子さん

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教えてお仕事

「ちゃんと頑張っているはずなのに、なぜか苦しい」「正しく生きてきたはずなのに、心がついてこない」そんな違和感を抱えながら働いている人は、実は少なくありません。今回お話を伺ったのは、心理カウンセリングと心理学講座を主軸に、人の“心の軸”を整える支援を行う、株式会社ココリアの代表取締役 三木洋子さん。金融機関で会社員として働いていた三木さんが、なぜ心理支援の道を選んだのか。そして、この仕事にどんなやりがいと覚悟があるのか。その想いを伺いました。


株式会社ココリア / 代表取締役 三木洋子さん
1968年広島県広島市生まれ。大学卒業後、証券会社に入社し、結婚を機に退社。転勤に伴う移動を経て愛知県に定住後、銀行窓口業務や損害保険会社での勤務を経験。2020年より心理学を学び、2022年に独立、2025年に法人化。心理支援事業を通じ、誰もが安心して過ごせる居場所づくりを目指し活動している。

職業

心理カウンセラー / 心理支援事業経営

仕事内容

仕事や人間関係、将来への不安などで悩んでいる人の話をじっくり聞きながら、「なぜつらく感じているのか」「自分は本当はどうしたいのか」を一緒に整理していく仕事です。心理カウンセリングや心理学の講座を通して、自分の考え方や感じ方のクセに気づき、無理をせずに“自分らしく働くための土台”をつくるサポートを行っています。
また、企業向けには社員同士のコミュニケーションやメンタルヘルス、ハラスメント対策などをテーマにした研修や社内カウンセリングを実施。働く人が安心して相談でき、 前向きに仕事に向き合える職場づくりを、心理の専門家として支えています。

創業の経緯を教えてください

2020年頃からの活動を経て、2022年4月に個人事業として開業。その後、2025年6月に株式会社ココリアとして法人化しました。
私が心理支援の仕事を志した原点は、金融機関に勤めていた会社員時代の経験からです。金融機関は一見すると安定した職場のように見えますが、私の周りにも、実際には強いプレッシャーや人間関係のストレスから、心の調子を崩してしまう人が何人かいました。産業医面談やストレスチェックといった制度はあっても、皆が本当に抱えている悩みを素直に話せるかというと、必ずしもそうではない環境がありました。さらに、自身の家族の問題をきっかけに心が揺らぎ、自分のために心理学を学んでみようと思い立ったことが大きな転機になりました。そこで知ったのが、“今の悩みは、今だけの問題ではないことが多い”という事実です。幼少期の心の傷が、大人になった今の選択や人間関係に影響している事。その仕組みを知ったときは、本当に衝撃でしたね。この学びが、早く皆さんに知ってほしいという想いへと変わっていきました。
また、自分自身が思い悩んだ時に、自分の考え方がいかに枠にはまっていたかに気づいたことも大きなきっかけです。昭和世代として画一的な価値観の中で育ち、幸せの形や正しさを、外の枠組みに置いていた自分の視野の狭さに気づいた瞬間がありました。その枠組みのまま人を見ていたことに気づき、豊かな人生を送るために心理学が必要なんだと強く感じました。特に子育てにおいて、親の価値観で子どもの自由な想像力や発想を狭めてしまってきたのではないかという反省があり、多くのお母さんに、この知識を届けたいと思っています。傷つかないために身につけた防衛が、いつの間にか自分らしさを閉じ込めてしまうことがあります。そのことを、多くの方に伝えたいです。

お仕事の内容について教えてください

私が⾏っているのは「⼼理⽀援」として、個⼈と法⼈、両⽅に向けたサービスを、対面とオンラインで展開しております。社員は雇⽤しておらず、必要に応じて仲間と連携し運営を⾏なっています。
個⼈向けには「⼼理カウンセリング」や「⼼理学講座(⾃分の⼼の仕組みを学ぶ)」を⾏い、法⼈向けには「企業研修(コミュニケーション・ハラスメント・メンタルヘルス)」や「企業内カウンセリング」を⾏なっています。
また、東京のカウンセラー養成学院で講師を務め、オンラインで全国の⽣徒さんに講義を⾏なっています。
私がこの仕事を行う上で大切にしているのは、「その人自身の軸」を取り戻すことです。その人自身に“私”という軸があると、理不尽な環境に置かれても、飲み込まれず、 しなやかに対応できるようになるからです。AIの時代で情報があふれる今だからこそ、「自分は何を大切にしたいのか」を知ることが、働く上でも欠かせないと思いますね。

この仕事の魅力ややりがいは何ですか?

この仕事のやりがいのひとつは、「ここからはご自身の力で進めそうですね」と確信できる瞬間が嬉しいですね。継続的に関わってきたクライアントが、自分の気持ちを理解できるようになり、受け入れられなかった自分を受け入れて、依存的だった姿勢から、自立的な姿勢に向かった様子を見届けた上で、卒業を迎えられ、その人を送り出すことができます。
クライアントから「大嫌いだった自分が、少し好きになれました」という言葉を聞いたとき、この仕事を選んで良かったと心から思います。若いクライアントが、新しい進路を見つけて一歩踏み出す姿を見送れることも、大きな喜びのひとつですね。

反対に大変なことは何ですか?

心理支援の仕事は、決して綺麗ごとだけではありません。重い内容の相談を受け続けると、自分の力不足を感じることもあります。50〜60分のカウンセリング中は、ただ話を聞くのではなく、相手の状態を“見立て”ながら、「今、この人にとって必要な言葉は何か」を常に考え続けます。言葉ひとつ、問いかけひとつで、相手の受け取り方は大きく変わってしまいます。そのために欠かせないのが、カウンセラーである私自身が自分を整え続けること。私自身も、今でも教育分析を受け、学び続けています。

この仕事に就くためにはどうしたら良いですか?

心理カウンセラーは、法律上、資格がないとできない仕事ではありません。公認心理師のような国家資格はありますが、民間資格からスタートする道もあります。ただし、資格以上に大切なのは、“自分の在り方を整えること”です。整っていないと、クライアントの話を聞き、共感している“つもり”が、本当の共感になっていないこともあるからです。心理学を学び、傾聴の技術を身につけ、そして何よりも、自分自身と向き合い続ける覚悟が必要な仕事です。

子供の頃の夢を教えてください

小学校低学年頃の夢は幼稚園の先生になることでした。一人っ子だったので小さい子が好きで、よく友達の弟を連れ歩いて可愛がっていましたね。その後は雑誌やマンガの影響でお花屋さんやケーキ屋さんなど、女の子らしい夢を持つようになりました。しかし、 中学・高校になると明確な夢がなくなり、自分がどういうことに情熱を傾けたいかが見いだせないまま就職活動に至りました。大学時代はバブル時代で、先輩から証券会社は顧客が喜び、給料も良いと聞き、外の枠組みを重視して証券会社に就職しました。

趣味と休日の過ごし方について教えてください

愛犬とカフェに行ったり、綺麗な景色を見るのが好きなので、旅行に行くことですね。特に空港が好きで、海外に飛び立つ瞬間がワクワクします。旅行先では自然の中でのんびりすることも好きで、先日は宮古島に行ってきました。直近の感動した光景は、カンボジアのアンコールワットの朝日が昇る瞬間でした。
休日は特定の日を設けていないので、まとめて休みを取って旅行に行く以外は、何かしら仕事をしている状態です。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?

私にとっての『ハタラク』とは、「私自身を整えながら、私が幸せであること。そして、その幸せな自分で、人の役に立つこと」です。それが社会貢献につながり、一人ひとりが幸せであることが、家族、地域、社会、そして世界へと広がっていく。それが私の考える『ハタラク』の意義です。
今後達成したいビジョンとしては、みんなが安心して過ごせる居場所づくりを目指しています。自宅のリビングのように使えるサロンを作り、一人で孤独を感じている方が、横につながれるような時間を持ってもらい、安心して自分が自分であることを表現できる場を提供したいと思っています。


株式会社ココリアの仕事は、「誰かを変える仕事」ではありません。その人が、その人自身に戻っていくための伴走。働くことに迷い、人生に立ち止まった人が、もう一度、 自分の足で歩き出すための支援です。「人の心に向き合う仕事がしたい」、「働く意味を、もっと大切にしたい」そんな想いを持つ人にとって、ここには、確かな『ハタラク』の形があります。


【株式会社ココリア】

〒450-0002
愛知県名古屋市中村区名駅5丁目31-10 リンクス名駅ビル12階
TEL. 080-6789-0626
URL. https://cocolia.jp
Instagram. https://www.instagram.com/yoko_m358/