【喜劇団・笑劇波】 座長 美麻あかねさん
笑いを通じて人の心をつなぐ「喜劇団・笑劇波(しょうげきは)」豊田市を拠点に全国各地で出張公演を行う劇団です。今回は、サウスフラットショウタイム株式会社の代表取締役であり、女優として舞台に立つ美麻あかねさんにお話しを伺いました。声優を目指していた彼女が「笑い」を選んだ理由、そして”ハタラク”への想いを語ってくれました。
喜劇団・笑劇波 / (芸名)美麻あかねさん
サウスフラットショウタイム株式会社 / 代表取締役 南平茜さん
1986年長野県松本市生まれ。日本ナレーション演技研究所卒業後、笑劇波に入団し半年で正劇団員に昇格。舞台俳優として活動を重ね、2015年に豊田市長から「WELOVEとよたサポーターズ」として任命された。2017年から数年間「おいでんまつり」の総合司会を行う。2019年に初代座長と結婚、2022年に初代座長の体調が悪化し、会社代表兼座長を襲名。豊田市の観光PR活動にも尽力し、2025年には「WELOVEとよたスペシャルサポーター」に大抜擢。豊田の魅力を全国に発信する観光PR大使として活躍をしている。
職業
喜劇役者(俳優)・司会者・タレント
仕事内容
喜劇団・笑劇波は、全国各地の学校や地域イベント、企業などからの依頼に応じて、オリジナル脚本による”出張公演”を行う。防犯・交通安全・福祉・教育など社会的テーマを「笑い」でわかりやすく伝える”教育喜劇”を創作・上演している。脚本はすべてオリジナルで、地域の特徴や方言を取り入れながら、観る人が自然に笑顔になれる舞台をつくるのが特徴。演じるだけでなく、式典、司会、イベントMC、ケーブルテレビのリポーターなども担当。お客様の反応を直接感じられる仕事であり、人を笑顔にしたい・表現することが好き・チームで一つの作品を作り上げたい人にぴったりの仕事。
事業の立ち上げから現在までの歩みを教えてください
創設日は1998年9月15日で、私の夫・南平晃良が高校3年生の時に、仲間9人と旗揚げしました。最初の舞台は平戸橋の区民会館での敬老会でした。事業を開業したのは2007年で、豊田市の中心に稽古場があり、駅前劇場を運営していました。
私が入団したのは2009年です。2017年に法人化し、今の事務所を借りました。初舞台の時の区長さんが、今の事務所の大家さんなんですよ。そんなご縁のつながりが、劇団の原点なんです。

活動の概要を教えてください
興行業ですが、特徴としては「何でも屋」と言えますね。通常の劇団は演目が決まっていますが、笑劇波はお笑いの劇で社会のことを伝える「教育笑劇」というスタイルのオリジナル台本を上演しています。最大120分、学校公演ではちょうど1時限分の長さの40分の劇が多いです。繁忙期は2日で演目を覚えることもあります。組織としてはメインの役者3名、事務員1名、社員が私1名。音響スタッフやゲストは外注しています。
劇の公演だけでなく、「おいでんまつり」「つちのこフェスタ」などでの司会業、ケーブルテレビのリポーター・映画出演などのタレント活動を幅広く行っています。
このお仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?
元々ナレーターなど声の仕事に就きたくて声優の学校に通っていました。その時の講師に「初見が上手いけど伸びが弱い」と言われましたが、落ち込まずに「私は即興に強い仕事をすればいい」と開き直ったことが転機となりました。
毎日舞台に立てる場所を探していた時に見た笑劇波のホームページに衝撃を受けて「ここだ!」と思いました。初めて観たのは高齢者向けの防犯お笑い喜劇。会場全体が一体になって盛り上がる中、途中でお客さんが体調を崩し救急車で運ばれるハプニングがあったのですが、演者のアドリブ対応が見事で圧倒されました。
予定調和ではなく、観客と呼吸を合わせながら空気を変えていく姿が印象的で、「こんなリアルな舞台を自分も体験してみたい」と思いました。

お仕事の魅力ややりがいは何ですか?
出張公演は、必ずしも演劇を観たい人の前でやるわけではないので、演劇経験のない方が笑ってくれると嬉しいですね。笑劇波の舞台には地域ならではの笑いが散りばめられています。地元スーパーの名前を出したり、地域の特産物や方言を取り入れたりすると会場が一気に和むんです。遠方の地域だと特に、反応があった時は嬉しいですね。
ご依頼があれば日本全国どこへでも行くので、知らない人やものの魅力に出会える新鮮さがあります。報酬はステージごとの出来高制で、パート勤務の場合は1ステージごとに支払われます。やった分だけ成果が返ってくる仕組みです。
働く環境について教えてください
お稽古は平戸橋の劇場で行います。出張公演がメインなので特定の場所はなく、その場所は1000名以上の大ホールから六畳一間の集会所まで様々な場所で公演があります。人数や場所の違いに対応する応用力が要ります。音響機材や大道具をハイエースに積んで移動します。演目によって大道具を自分たちで作ることもあります。役者兼スタッフとして全員が多くの仕事を担当します。上下関係が生まれないよう、スタッフを専任にはせず、みんなで協力して進めるようにしています。

このお仕事に就くためにはどうしたら良いですか?
やる気があることが一番大切ですね!それとお客様に対して誠実でいられることです。まずはいいなと思う劇団に連絡して、現場を見てみることです。セリフや動きを覚えることに関しては、特別な技術が必要ではなく、慣れです!あとは普段の会話が結構大事で、移動中にたわいない会話ができる人ほど、本番でも強いです。セリフを忘れても何か喋り続けることで、周りの人もアドリブで繋げますから。人と会話を楽しめること、それが舞台の瞬発力につながるんです。

このお仕事の厳しさや大変なことはどんなことですか?
公演数が多くなると、セリフを覚えることや体調管理が大変ですね。ハードな現場の前にはしっかり休むなど、スケジュール管理が鍵になります。代わりの効かないお仕事ですからね。声を枯らさないことも大切で、声が出なくなったときは喉が開く薬を処方してもらうなんて役者もいます。
本番の最中でイレギュラーが起こることもありますが、大変だからこそ楽しむスタンスを持っています。
子供の頃は、どんな夢を持っていましたか?
保育園の頃のインタビューで、「ケーキ屋さんになりたい」と友達が答える中「クッキー屋さんになりたい」と答えた事があります。自分もケーキ屋さんと言いたかったのですが、何かひねってでも人と違うものになりたかったんだなと。
吹奏楽のマーチングバンドに入っていた時は警察音楽隊に憧れていました。小学生の頃にたくさんのアニメを見ていて、4年生の時に声優という仕事を知りました。それ以来、声優が将来の夢になりました。自分にしかできない仕事をしたいと思ったんです。
あなたの趣味や休日の過ごし方を教えてください
神社巡りが好きで、特に狛犬に惹かれます。出張公演のときも時間を見つけて神社へ参拝に行くんです。その土地の人に大切にされている様子や、きちんと手入れされた境内を見ると、向こうにいる人たちの思いが伝わってきて好きですね。人が好きという点では、人間観察もよくします。洋服は“第二の皮膚”と言われるように、その人らしさが表れるので、見ていてとても興味深いです。
休日は編み物や料理など、黙々と集中できることをして過ごします。冬瓜を煮たり、新しい料理に挑戦したり。変化や工程を楽しむのが好きですね。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?
私にとって”ハタラク”とは「自分探し」です。仕事は必ず人との関わりの中にあって、他者や社会とつながることで自分の知らなかった魅力に気づくことができます。だから私はもっと色んな人に出会って、色んな新しい世界を見たいです。劇団員にも、そんな発見をしてほしいと思っています。
舞台の上で生まれる笑いには、人生を照らす力がある。美麻あかねさんの言葉と笑顔からは、「ハタラク=生きるを楽しむこと」というメッセージがにじみ出ていました。今日も笑劇波は、どこかの町で誰かの心に”笑いの波”を届けています。
【喜劇団・笑劇波 / サウスフラットショウタイム株式会社】
〒470-0331
愛知県豊田市平戸橋町波岩7-7
TEL. 0565-77-5734
FAX. 0565-98-2570
URL. https://www.showgekiha.com
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