【株式会社フローリストみき】 代表取締役 長江康紀さん
尾張旭市にある花屋「株式会社フローリストみき」は、創業から55年、地域に根ざした”ギフトに特化した花屋”として、人々の人生の節目を彩ってきました。今回は、代表の長江康紀さんに、お客様の想いを「花」に託して届ける仕事のやりがいと、“ハタラク”という言葉に込めた想いを伺いました。
株式会社フローリストみき / 代表取締役 長江康紀さん
1971年愛知県尾張旭市生まれ。愛知学院大学卒業後、東京・ウェスティンホテル内のお花の装飾を行う株式会社花友でフローリストとして勤務。都内花店での修行を経て、1998年に家業の有限会社フローリストみきへ入社。2008年に本店をリニューアルし、2011年に代表取締役に就任。花とワインを融合した「HANAsakuWINE」を開発。ギフト特化型の花屋として、地域を彩り盛り上げる活動を続けている。
職業
フローリスト(花屋)
仕事内容
花を通して“想いを届ける”ギフト専門の花屋。季節の花を使った花束・アレンジメント・胡蝶蘭などの販売に加え、企業やクリニック、老人ホームなどへの定期的な生け込み(サブスク)サービスも展開。仕入れ・商品企画・スタッフマネジメント・配達などを担い、季節感を大切にした花の提案を通じて地域のお客様に喜ばれる店づくりを行っている。ただ花を売るのではなく、「贈る人」「受け取る人」の両方に笑顔を生むことを大切にしている。また、ワインなどを組み合わせたギフト提案や、若手スタッフの育成にも力を注ぎ、「ありがとう」が返ってくる瞬間を生み出す仕事を続けている。
会社の歴史と概要について教えてください
1970年に創業し、今年で55年目を迎えます。父が名古屋の花屋で10年修行した後に独立し、個人店から有限会社を経て、私が代表になった2011年に株式会社化しました。現在は正社員7名、パート・アルバイト2名で、尾張旭市に1店舗を構えています。
私は27歳で入社し、27年間勤めています。入社前には花屋を継ぐ前提で東京の花屋で5年間修行し、経験を積みました。
お店の特徴について教えてください
ギフトに特化した花屋として、花束やアレンジメントはもちろん、10年前からはワインも取り扱い、贈り物の幅を広げています。ギフトをよりお客様に選んでもらいやすい店づくりを心がけています。
地域に密着し、創業以来55年間、地元のお客様に支えられてきました。近隣の市町村や区にもお花をお届けし、地域全体に喜ばれる存在を目指しています。

働く環境について教えてください
月・水・金は朝5時に仕入れに行き、その後は水揚げをして切り花を店舗に並べます。最近ではスタッフ中心で現場をまわしている為、私は事務作業が中心ですが、忙しい時期は店頭にも立ちます。
基本は店舗販売ですが、それに加えてお店やクリニック、老人ホームなどへの定期的な生け込み(サブスク)も行っています。その週のおすすめや旬のものを生けています。例えば秋の花を生けることで「夏が終わったね」なんて会話が生まれますし、季節感が重要な業界なんです。

このお仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?
親から一言も継げと言われたことはないものの、商家に生まれたら後を継ぐものだという雰囲気の中で育ち、自然と花屋の道を選びました。高校では商業科、大学では商学科に進学し、大学時代にはマーケティングを学んで「フラワーショップのマーケティング戦略」で卒業論文を書きました。マーケティングを学ぶ中で、ものを作り売るには努力をしなければならないと気づきました。
18歳から22歳は社会を学び遊ぶ大切な時間で、学校だけでなく何をしたかで人生が決まるような大事な時期だと思います。
お仕事の魅力ややりがいは何ですか?
お客様の要望を形にし、それが喜ばれた時の感動が一番のやりがいです。お客様の頭の中にあるイメージを、できるだけ近い形で表現できたときが嬉しいですね。特にギフト商品の場合、要望に一致し相手に喜ばれたというご報告がもらえた時は最も嬉しいです。お客様にありがとうを言ってもらえる特別な喜びがあるお仕事だと思っています。お客様の想いを花で形にできることにやりがいを感じます。

花屋さんになるためにはどうしたら良いですか?
新卒採用では、お花の専門学校や農林高校で学ばれた方を中心に採用しています。愛知県には花の専門学校が1校あり、そこと連携して人材を採用しているので、まずは学校の門を叩いてみるのがいいですね。中途採用もしており、未経験でも“お花が好き”で、やる気があれば就くことも出来る仕事です。
働くのに資格は必要ありません。家庭環境にお花があったような人が就職することが多い印象ですね。図工や美術が得意で、手先が器用な人が得な業界だと思います。ものづくりが好きな人が多いですね。
このお仕事の厳しさや大変なことは何ですか?
水を使う仕事なので、冬は寒さに耐える必要があります。植物にとって一番いい環境を作るために店内を冷やすので、夏はエアコンの冷えが大敵です。水の入ったバケツを持ち運ぶなど、意外と重労働な面もあります。
お客様の要望を的確に聞き取るには経験や想像力も必要で、若いスタッフにとっては特に、電話でのやりとりや初対面の方から要望を聞き出すのは難しい部分です。だからこそ、スタッフの心のケアも大切だと感じます。
子供の頃の夢は何でしたか?
小学生の頃は中日ドラゴンズにドラフトで一位指名されてプロ野球選手になることでした。中学生の時に現実を知り断念しました。高校生になる頃からは自然に花屋への道を歩んでいました。
趣味や休日の過ごし方を教えてください
趣味は強いていうならゴルフです。趣味がないのはいけないなと思い、これから書道を習いたいと思っています。道具を揃えて少しだけ書いて満足しちゃってますが(笑)。
休日ですが、家にいたことがないですね。昔は子どもとどこかに出かけていて、今は何かのレジャーも踏まえた買い物に出かけています。買い物も見るだけでなく常にアンテナを立てて仕事のヒントを探しています。商品の並べ方が綺麗で、思わず写真を撮ったこともありますよ。休み方を知らないワーカホリックなんです。

最後に、あなたにとって『ハタラク』とは何でしょうか?
私にとって『ハタラク』とは「人生そのもの」です。働くことは生きることと同じで、お金という対価は必要ですが、人の役に立ち、感謝されることが自分の成長にもつながると考えています。常に時代の変化に対応し、目の前のお客様に寄り添い、喜んでもらうことがビジョンです。プロポーズのお客様の担当が一番楽しいですね。みんなで応援団になれるんです。お客様の背中を押したり、力になったりすることが私の使命だと感じています。若い力に助けてもらいながらにはなりますが、年を重ねても第一線で働き続けたいと思っています。
長江さんの言葉からは、花を通じて人と人をつなぐ“あたたかい循環”が感じられました。「ありがとう」が行き交うこの仕事は、まさに“人の心を咲かせる”仕事。株式会社フローリストみきは、今日も尾張旭の街で、誰かの人生の一瞬を鮮やかに彩っています。
【株式会社フローリストみき】
〒488-0830
愛知県尾張旭市東印場町 2-3-5
TEL. 0561-53-5000
FAX. 0561-53-0206
<フローリストみき>
URL. http://www.florist-miki.jp/
Instagram. https://www.instagram.com/floristmiki/
<HANA saku STORY>
URL. https://hanasakustory.com/
Instagram. https://www.instagram.com/hanasakustory8739/

